派遣社員と正社員、どちらの方が良い働き方なのか。このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、人それぞれライフスタイルが違うので、個々に適した働き方をすれば良いのですが、これでは少し無責任なので、具体的に派遣社員と正社員を比較検討してみたいと思います。
まずは金銭面について考えてみましょう。派遣社員と正社員を比べる際に、よく言われるのが「派遣の方が実は給料を貰えるのでは?」といった類の話です。一般的には、派遣社員は時給〇〇円という契約をしているため、働けば働くほどそれに見合った給料を貰うことが出来ます。一方正社員の給料は定額です。どれだけ働いても月に貰えるお金は変わりません。そう考えると、働けば働くほどお金が貰える派遣社員の方がモチベーションは高まると言えるかもしれません。
さらに手取りの面で比較しても、実は派遣社員の方が多くもらえていることがあります。例えば、時給1200円で働く派遣社員が月20万円を稼ぐためには、一日8時間×20日働くことが必要となりますが、これは決して不可能ではなく、むしろ余裕でクリアできるレベルです。そのため若い20代くらいまでであれば、派遣社員の方がお金を貰えるという話は間違いではないようです。ですが、長期的に見るとやはり正社員の方が多くのお金を手にすることが出来ます。正社員であれば、年齢とキャリアを重ねるにつれて給料も上がります。さらに、毎年賞与を得ることも出来ます。一方派遣社員は時給が上がることはほとんどあり得ませんし、賞与も貰えません。
これらを総合して言えば、「金銭面では短期的には派遣社員の方が良いが、長期的には正社員」となるでしょう。
金銭面以外にも比較してみましょう。例えば、待遇面ではどうでしょうか。正社員であれば、福利厚生が充実しており、日々の交通費も支給されます。一方派遣社員はそれらが不十分であるケースが多いです。社会的な信用を見てみると、派遣社員の方が正社員よりも社会的な地位が下がってしまう場合もあり、クレジットカードや入居の審査で不利に働くこともあるようです。一方人間関係の面で言えば、正社員の方が社内のいざこざで悩むケースが多いようです。また仕事とプライベートのバランスを取りたいのであれば派遣社員の方が融通は利くでしょう。
大雑把に両者を比較してきましたが、どちらも一長一短であることが分かったのではないでしょうか。自分が何を重視するかで雇用形態を選ぶのが一番良いでしょう。